監修者インタビュー
~フランス語文法への新しいアプローチ~
神戸大学特任教授
ブルノ・バニュウヴェンヌウイズ
1967年9月14日、フランスのリール市生まれ。
リール第一大学博士課程準備課程(DEA)修了
関西学院大学大学院社会学研究科博士後期課程中途退学
1994年に来日。日本の大学でのフランス語教授歴20年以上。
『Moi, je...』(共著)や『Conversation et Grammaire』(共著)など、フランス語の教科書の著作多数。
神戸大学ベストティーチャー賞を5度受賞。
ドリルカフェについて
日本の大学向けに制作
ドリルカフェは、どのような授業にも簡単かつ柔軟に役立てることのできるフランス語補助教材です。
特に、日本の大学でのフランス語教育向けに監修しました。30のレッスンがあり、日本人学習者がつまづきやすい冠詞、代名詞、時制を中心的にマスターできる内容になっています。
フランス語文法の横断的・実践的な理解へ
このアプリは、フランス語文法を実際のコミュニケーションの場で流暢に運用できるようになることを目指して制作されました。これまでにはあまりなかった新しい角度からフランス語の基礎文法学習に取り組めるようになっています。
そこで、「何が新しいのか?」ということですが、レッスンでは以下のように学習を進めていきます。
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各レッスンでは多くても2~3点のポイントに的を絞る。
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文法事項を横断的に学ぶ。
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実践的な日常会話のコンテキストを通して文法事項を身につける。
例えば、食べ物について話すときには(ドリルカフェではレッスン7と8に相当します)、食べ物の種類だけではなく発言のコンテキストにも応じて、次のように異なる冠詞を使い分ける必要があります。
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何を食べるかについて話すときは、部分冠詞(“Je mange du riz”)または不定冠詞(“Je mange des croissants”)を用います。
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一方、好きな食べ物について話すときには、定冠詞(“J’aime le riz”, “J’aime les croissants”)を用いる必要があります。
このように、ドリルカフェでは、文法的な知識を単に頭で理解して覚えるだけではなく、日常会話で「使える」レベルにまでもっていくことを目指しています。
一般的な文法の授業では、各文法事項を縦断的に学習していくことが多いでしょう。例えば、定冠詞を扱うのであれば、定冠詞のすべての用法を体系的に学んでいくのが一般的です。
ドリルカフェは、そのようなアプローチを補完し、フランス語文法を横断的に、かつ、実践的に学習していくことで、より深くフランス語文法を理解できるようになります。
1500枚のフラッシュカード
このようなアプローチで文法事項を学んでいくにあたって、ドリルカフェではフランス語の重要フレーズをカバーした約1500枚のフラッシュカードが用意されています。フランス人ネイティブによる音声を聞くことができます。
フラッシュカードの一例としては、以下のようなバリエーションの練習が挙げられます。
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“Je mange souvent du riz. J’aime le riz”
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“Je mange souvent des croissants. J’aime les croissants”
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“Je mange souvent des pommes. J’aime les pommes”
こうして文法事項を横断的に把握していくことで、フランス語文法のより深い理解が可能になっていきます。
フランス語の千本ノック
以上のようにフランス語文法を横断的に理解するということに加えて、頭で考えずともフランス語が口をついて出てくるようになるまで学生が自分でトレーニングできるようにする、ということがこのアプリのもう1つの狙いです。
重要なフレーズが口から自然に出てくるようになるまで、カード形式のドリルで次のように練習していきます。
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ネイティブによる正しい発音を確認する
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クイズ形式で何度も繰り返し練習する
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自分の学習履歴を確認する
ドリル形式1
「まだ考えてしまう」
左へフリップ!
「考えずに言える!」
右へフリップ!
正解を見るにはタップ!
このプロセスは、身体(=口)が自然に動くようになるまでひたすら練習を繰り返すという点で、ピアノのスケール練習や野球の千本ノックと非常によく似ています。
ドリルカフェをスマートフォンにインストールすれば、学生は毎日の隙間時間を利用してフランス語学習を積み重ねることができます。自宅や通学途中の電車…、そしてもちろん、カフェでも!
1500枚のフラッシュカード
このようなアプローチで文法事項を学んでいくにあたって、ドリルカフェではフランス語の重要フレーズをカバーした約1500枚のフラッシュカードが用意されています。フランス人ネイティブによる音声を聞くことができます。
フラッシュカードの一例としては、以下のようなバリエーションの練習が挙げられます。
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“Je mange souvent du riz. J’aime le riz”
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“Je mange souvent des croissants. J’aime les croissants”
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“Je mange souvent des pommes. J’aime les pommes”
こうして文法事項を横断的に把握していくことで、フランス語文法のより深い理解が可能になっていきます。
ドリル形式2